文学酩酊日誌
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文学酩酊日誌<2013年2月28日>
中山可穂著「小説を書く猫」
エッセイの詰め合わせ。一作作るのにどれだけ大変かがよくわかる。去年、京都で暮らしていたのでひょっとしたらどこかですれ違ってたりしたんじゃないかと思うと楽しい。収録エッセイの「世界には好きになってはいけない人が多すぎる」はいいフレーズ。

芦原すなお著「ハート・オブ・スティール」
死んだ夫の職業を継いで探偵になった女の話。短編の連作のせいか「あの犯人には心当たりがある!」という、ちょっと都合のいい点がいくつかある。結構人が死ぬんだけど、でも面白かった。

真保裕一著「奇跡の人」
おすすめされたので読んだ本。自分の記憶探しは読んでいて面白かったし、全部忘れていても彼女に会うとなんか気になる(好きだったのを覚えている)あたりはロマンチックでした、が、その女の話がどうしても好きになれなかった…。無理やりいい話にしたオチに見える。

鳥飼否宇著「本格的 死人と狂人たち」
以前読んだ「官能的」に出てきた変態の増田助教授のミステリーなのですが、この本では不在の話が多くて面白さに欠ける。あれこれの推理が面白いだけにとても残念。

あとは児童書の「天才作家スズシリーズ」「魔法屋ポプルシリーズ」「黒魔女さんが通る!!シリーズ」「電車で行こう!シリーズ」などを読んでいます。全巻読破には時間がかかりそう(貸し出し中も多く、順番に読めないのも多々ある)。

文学酩酊日誌<2013年3月23日>
朱川湊人著「さよならの空」「白い部屋で月の歌を」
前者は夕焼けがいかに大切でいいものかがよくわかる話。ちょっと近未来設定で新鮮でした。後者は表題作もよかったけど「鉄柱」の方が面白かった一番幸せな時に自殺するのは自己満足な気もするけど…。

伊坂幸太郎著「PK」
3篇のうち、前2編と残り1編でなんか空気が違うなあと思ったら、執筆時期が違うとのこと。あの時の話がここに!とあてはまる快感がたまらなく面白い。

越谷オサム著「くるくるコンパス」
中学生が関西方面への修学旅行を抜け出し、大阪に引っ越しした彼女にこっそり会いに行く冒険記。こてこての関西人が出てくるのは賛否が出てくる。エピローグの大人になった主人公たちの話が読んでてつらかった。いい話なんだけど、死ななくてもいいじゃない…。

鳥飼否宇著「妄想女刑事」「このどしゃぶりに日向小町は」
設定が面白いので楽しく読めた。どっちも人が死にまくるのは推理物だから仕方ないか。でもこの作者の小説は最初に読んだ「官能的」が一番良かった。

文学酩酊日誌<2013年4月6日>
酒見賢一著「弱虫泣き虫諸葛孔明第参部」
やっと読了しました。やっぱり一部が一番面白かったなあとか話の初めしか面白くないなあと思っていましたがそんなことなかった。この作者の書く張飛がいちいち面白い。次も楽しみです。

文学酩酊日誌<2013年4月24日>
赤川次郎著「あいにおまかせ!?幽霊バスツアーシリーズ(3冊)」「怪異名所巡りシリーズ(6冊)」。熱に浮かされてというか、藍の可愛らしさにひかれて読破。怪異〜の方をやさしくしたのが幽霊バスツアーシリーズ。なので、怪異の方が内容がちょっとアダルティ(不倫だとかレイプだとか。藍まで不倫しそうになったりとか)。

重松清著「空まで高く」
廃校が決定した高校と、さびれていく街のために祭をする青春小説。安心して読めるのでよかったです。重松清の本はカッターで切り裂いたような感じのひどい話(特にいじめ)が多いので油断ならない。
あとは三浦しをんのエッセイを何冊か。エッセイの方が面白すぎるともうまともな顔して小説が読めない。いいんだか悪いんだか。
天才作家スズシリーズは全部読破できました。次はスズの子供が主役のシリーズかあ…。

文学酩酊日誌<2013年5月24日>
柚木麻子著「あまからカルテット」「けむたい後輩」「嘆きの美女」「終点のあの子」
呼んだ順に並べてみました。読後感が一番よかったのは嘆きの美女。女同士の妬み嫉みの描写がとてもうまい。その分「けむたい後輩」「終点のあの子」には後味の悪さがある。

やなせたかし著「天命つきるその日まで アンパンマン生みの親の老い案内」
この本文中にアンパンマンのテーマソングで有名なフレーズ「愛と勇気だけが友達さ」に関する面白い解説が書いてあったのでそれだけでも読む価値があった。友達はたくさんいても、結局困難に立ち向かうのは己自身なのであり、だからこそ愛と勇気が必要、みたいな。いわれてみればそうだなーと思うことばかり。

ブルボン小林著「マンガホニャララロワイヤル」
待望の二冊目!相変わらず漫画の感想、持ってくるコマが面白い。

ステファノ・フォン・ロー著「小さい“つ”が消えた日」
タイトル通り「っ」が消えてしまい、人が混乱してしまう話。着眼点がとても面白い。それと五十音それぞれに個性を与え、擬人化しているのも。一番すごいのは作者がドイツ人でなところだったり。

森鴎外作、森まゆみ訳「舞姫 森鴎外珠玉選」
長い間読みたいと思っていた舞姫が小学生向き翻訳に!高校の授業でやらなかった(どころか教科書に載ってなかった)のでようやく読めました。大筋は知っていたけど、なかなか深い。悪いのは誰だ…。ほかに高瀬舟と山椒大夫も収録。

あとは黒魔女さんが通る!十五巻までと番外編読破、電車で行こう!七巻、あらたにお嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿を読み始めました。頭の中で児童書がどんどん豊富になっていく。

文学酩酊日誌<2013年6月29日>
伊坂幸太郎著「グラスホッパー」
先にマリアビートルを読んでいたので記憶がごちゃごちゃしてしまいましたが、面白かった。「住所」の辺はこっちもわかる伏線だったので大体予想がついた。かなり人が死んでいくので怖い。

筒井康隆著「ビアンカ・オーバースタディ」
70過ぎた筒井康隆のラノベ。設定がなかなか面白かったので続編も読みたいな。いまどきのラノベって精液とか出てくるものなのですかね?とりあえず太田が悪い!

柚木麻子著「王妃の帰還」
この作者は女の子の描写がとてもいい。主人公のブチ切れ場面での「正しいことをしているのに悪い」のがとてもやるせなかった。クラスのみんなとそれなりに仲がいいというのは、すてきだなー。

窪美澄著「晴天の迷いクジラ」
おばあさんの話で泣いてしまった。みんな幸せという終わりではないけれど、読後感がよかった。前に読んだクラウドクラスターの本が面白くなかったのでがっかりでしたが、これは面白かったです。エロい描写があったからかな…。

遠野渚著「残念お嬢様には俺しかいない」「黒猫荘のペットな妹」
前者は幼馴染、後者は妹というだけで内容はほぼ一緒。引きこもりでトイレもいけなくて〜みたいな。作者はよっぽどおむつプレイが好きなんだな(デビュー作の「俺の妹が以下略」もそうでした)。ただ、妹の口調(〜しておくれよ、とかそのあたり)に違和感があった。実の妹からあなたって言われて萌えるものなの?

大崎梢著「プリティが多すぎる」
突然少女向けファッション誌に移動になった新米の奮闘話。早く転属したいと思っていたのにいつの間にか読者モデルに親身になったり、ロケにやる気を出したり。働くのは大変だけどやりがいがあればなんだっていいと思う。

山本幸久著「東京ローカルサイキック」
悲しくなると瞬間移動してしまう日暮君と恋をすると宙に浮いてしまう委員長の純愛をキーにしつつ、愛を知らないピンクのクラゲとの戦い。後半は無理やり壮大にした感がある。

吉田修一著「平成猿蟹合戦」
登場人物みんながそれぞれ主人公。物語がやっと面白くなるのは純平が政治家への活動を始めたあたりから。そこまでは退屈でした。でも最後は爽やかで、ほのぼのしてよかった。

水島朱音著「どきどきキョンシーガール娘々」
読んで損した。特に挿絵がひどくて、背景が一個もない!真っ白!人物以外真っ白!サイテー!空すら描いてない。話はキョンシー退治するだけで完結していました。

文学酩酊日誌<2013年7月30日>
柚木麻子著「私にふさわしいホテル」「ランチのアッコちゃん」「早稲女、女、男 」
とてもよかった。特に「私にふさわしいホテル」は主人公の売れてない作家とそのライバルの重鎮作家のやり取りがいい(競争したり時に手を組んで編集者を懲らしめたり…)。それにしても、この作家の図書館にある本は全部読んでしまいました。新刊が待ち遠しい。

清水義範著「いい奴じゃん」
青春小説でいいのかな。25歳で転帰する男とその周りの話。あとがきにもあるよう、とても明るくて面白い小説でした。幸せで読後感もいい。女の子のいいところを36個言うくだりは胸が熱くなりました。

紅玉いづき著「ようこそ、古城ホテルへ(4) ここがあなたの帰る国」
4人の女主人(メトリーゼ)が毎回なんかする話の4作目。リ・ルゥが好きなので今回の本では目立っていてとてもうれしい。あとがきが「もうこれでおしまいでもいいや」という感じなので5巻目が出るか心配。児童書で「処女」という単語が出てきたりジゼットとフェノンの空気がな百合百合だったりでいいのかなと思ってしまったり。

文学酩酊日誌<2013年8月29日>
池永陽著「漂流家族」
家族の短編…という割に、ずいぶん片親が多かった気がする。でもそれも家族。 最後の話は、再婚するのに息子が邪魔だから殺したいという母親が勝手すぎて腹が立った。

嶽本野ばら著「十四歳の遠距離恋愛」「パッチワーク」
ロリータに目覚めてふりふり服を着始める少女と熱血青春漫画から出てきた感じの名古屋弁丸出し少年の、中学生には厳しすぎる遠距離恋愛!純愛っていいなぁ。読後はちょっと悲しいけれど全体的に面白い乗りなので楽に読めました。
「パッチワーク」はエッセイと小説の本。各章をデパートに見立てて話をつづっているのはいいのですが、「さあ君よ僕と行きませう」と言ってる次の章から「オッサンがアリスの人形かっちゃダメー!」と叫んでいたりと幅広い話で読んでいて面白かった。カウンセリングの話が好きです。 ドシリアスで誰かが死ぬのより、もっとこういう路線の小説が読みたい。

星乃ぬう著「ロボ☆友 カノンと、とんでもお嬢さま」
ロボットを作る少女とその企業の少女、ガールミーツガールの児童小説。2作目は出るのかな。

宮木あや子著「官能と少女」
嶽本野ばらの後に読んだのでちょっと世界観がごっちゃになりました(特に1話目)。服の名前やその周辺が同じだったので…。なかなか甘美で救いがない。この人の本は初めてだったのでぜひほかのも読んでみたいです。

米原弘樹著「ハイスクール歌劇団 男組」
素人の男子高校生が宝塚歌劇団!宝塚を知っていればもっと面白かっただろうと思う作品。

那須正幹著「The End of the World」
表題作は「誰かを好きになった日に読む本」でたっぷり読みました。それ以外の3作は初読。最後の話の、宝箱に入れたはずのものを勝手にプレゼントしたと記憶をすりちがえているオチがもどかしい。

文学酩酊日誌<2013年9月26日>
児島達矢著「夏休みの拡大図」
どのページのも一つは「〜のような〜」「まるで〜〜だ」などのたとえがあり、面白くしようとしているのはわかるんだけど押し付けられている気がした。正直うっとおしい。花瓶事件も最初から筋が見えてたり。唯一よかったのは「牛や豚がおいしいのは人間に食べてもらうためなんだよ」の話。登場人物が若いから仕方ないのかもしれないけどら抜き言葉があって不快。

雀野日名子著「太陽おばば」
耶知子さん(おばば)がパワフルで面白かったものの、後半はしんみり。というか変なファンタジー要素を入れてホラー仕立てにしているのはどうもしっくりこない。

赤川次郎著「夫は泥棒、妻は刑事 1 盗みは人のためならず」
奥さんはすぐ発砲する警察、旦那様は泥棒。気になっていたので一冊目を読んでみました。2も読みます。それにしても1話の中で何回二人がいちゃいちゃしているのやら…。「体で支払うわ」「触後…いや食後」などの言い回しが面白い。
今のところシリーズ4まで読めました。

石崎洋司著「黒魔女さんが通る!! PART16 黒魔女さんのホワイトデー」
かなり前に15を読んだので、どんな話だったか思い出しながら読んだ。大形くんが丸くなってきたのでやれやれ。エクソノームにまったく魅力を感じられず、恋するギュービットの姿が悲しい。 だんだんチョコのモノローグ部分、特に「いえ、それはとても言いづらく」などが目についてきたのでそろそろ卒業かな。もともと好きじゃなかったのもある。

島本理生著「あられもない祈り」
あなたと私とその他の付き合いが面倒で、読んでいてとてもだるかった。エッセイが面白かったので作品も読もうと思ったものの、エッセイだけの方が面白かった。

里見蘭著「ミリオンセラーガール」
本屋&編集部周辺の裏話がたくさん。うっすら元ネタのわかる単語がちらほら。本文はとんとん拍子でうまいこと行く(失敗してもうまいこと行く)ので読みやすかったです。話よりもキャラクターが主で、前に出てくる。

山本幸久著「寿フォーエバー」

お世話になったもののウェディングプランナーの裏側や仕事を知らないのでとても楽しく読めた。登場人物がみんな個性的!神父口調で言うと「エエ話読マセテモラッタワァ」。ライバル社の女との対決ももっと見てみたかった。

文学酩酊日誌<2013年11月2日>
新堂冬樹著「百年恋人」
新堂冬樹版ロミオとジュリエット。展開もオチもわかっているのにちゃんと読めた。先代の二人が恋人で、だけど…というノリが携帯小説っぽい。

門井慶喜著「若桜鉄道うぐいす駅」
町おこしだとか、駅の建築は誰がしたのかなどテーマはいいと思った。でも登場キャラクターが好きになれなくて(主人公の尻軽彼女にイライラ)最後まで読むのが苦痛でした。勝ち負けで言うと、負けているから余計後味悪い。

森沢明夫著「ミーコの宝箱」
いい話。最後まで読んで泣いてしまった。虐待は絶対ダメ!私もこの本の祖母みたいに愛のあるしつけがしたい。宝箱につけた鏡がまた心にぐっとくる…。

森見登美彦著「四畳半王国見聞録」
ファンタジー、京都、みんな変!変な能力の持ち主たちの話が面白かった。それ以外はよくわからない。

小川糸著「つるかめ助産院」
自分が妊婦になったので、これを機会に読んでみました。出産シーンは読んでいて足の力が抜けます。怖い。特に人形出産のシーンは…。最後には救いがあったのでよかったです。それにしてもこれを経験して出産するんだと思うと…。勝手に出て行ってひょっこり帰ってきた小野寺君がどうも好きになれない。ドラマ版はどうだったのかなー。いまさらだけど見てみたい。

飲茶著「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち」
西より東、特に日本のほうが馴染み深かった。何度も読み返してもっと理解を深めるには最適の入門書だと思う。

角野栄子著「魔女の宅急便」
その昔小学生時代に読んでやめた記憶があるので、今になって再挑戦。映画との相違点にふむふむと思いながら読みました。2巻が楽しみ。 実写映画はこれをベースに進めていくのかな?

あとは星新一のショートショートシリーズ(児童書版)を読み始めました。今のところ4冊。記録しておかないとすぐ忘れる。

文学酩酊日誌<2013年11月30日>
宮藤官九郎著「俺だって子供だ!」
出産〜その後の育児エッセイ。とても面白い。途中笑ってつかえてしまったので、家で読んでよかった。一番笑ったのは「ZARDの負けないでが頭に流れるんだけど「負けないで♪」しかわからないからそこばかり流れるの!そりゃ売れるよ!」というところなど。連載中にたまたま数回読んだことがあって、その時は「なぜ娘がかんぱ(仮)?」と思っていたため、その謎が解けてすっきり。

堀口勇太著「魔法屋ポプル 大魔王からのプロポーズ」
シリーズの1から読んでいるので今回も読書。相変わらずポプルがモテモテ。にやにやする話でした。

酒井順子著「この年齢だった!」
あの有名女性はこの年で転機を…!となかなか知らない面を紹介してもらえてうれしかった。酒井さんは30過ぎて古典文学に興味を持ったらしいのですが、私はもうちょっと後になりそうです。

飯田雪子著「いっしょにくらそ。2.キューピットには早すぎる」
待ちに待った2巻。発行ペースあげてほしい〜。あと茉音は怪しいので気を許しちゃいけない気がする。誰にも気づかれちゃいけない片思いというのがじれったくて早くくっつけーと思ってます。少女漫画をそのまま小説にした感じの話。

奥田英朗著「噂の女」
はなしに毎回、謎の女・糸井美由紀が絡んでくる(時には主人公と話す)。大人の世界って全部汚いんだなあ…。噂の女がだいたい謎のままで、とても面白かった。でも最後にぎゃふんと言わせてほしかったな。

あとは、魔女の宅急便全6巻読破しました。6巻目はキキが子持ちの主婦になっててなんかさびしい。あいかわらず星新一をちょこちょこと。意外にエヌ氏は出てこない。 文学酩酊日誌<2014年1月12日>
床丸迷人著「四年霊組こわいもの係」
読みやすく可愛らしい話。なんで「三木麗子」で出席番号4番になるのかが気になってイライラした(本文説明、突っ込みなし)。女の子4人しかおらんかったのか…。友花のヘアピンは表紙だとあるけど本文だとないので、どっちがどっちなんでしょうか。
続編シリーズ(主人公が5年生)もあるようなのでいずれ読みたい。

楠章子著「電気ちゃん」
何か全体的にいまいち、最後の最後でファンタジー要素がいっぱいになってうんざり…。一話目の女の子に殴るけるの暴力もちょっと合わなかった。料理をする話くらいしかいいのがなかった。

タカハシマコト著「その日本語、お粗末ですよ!」
途中に挟まれている「ダメなキャッチコピー」が興味深かった。確かに「AというB」みたいなコピーは氾濫してるなぁ…。最近の言葉が多いので読むなら今のうちに。

桂望実著「恋愛検定」
突然出てくる恋愛検定の神様が人情臭くてとても好き。あとの方で4級3級の人の結果がちらっと出てくるのですが、その結果が複雑。最終話はあれでいいのか…。付き合っていた相手が実はバツイチの子持ちって引くけどなあ…。

本田有明著「歌え!多摩川高校合唱部」
合唱を少しかじったことがあるので読んでみた。これくらい積極的に歌う男子がいればなあ…。高校1年の男子3人を中心にしたせいかどうもキャラの掘り下げが薄く、乙川か飯島に絞ったほうがすんなり読めた。

蛭田亜紗子著「愛を振り込む」
しわしわの千円札を軸にした、連作短編集。でエロスと読後のもやもやに波がある。エピローグがあってよかった。ホストに貢いで罪を犯した表題作が読んでいてつらい。

白川紺子著「リリー骨董店の白雪姫 ラプンツェル・ダイヤモンドの涙」
電車の中で読もうと思っていたのに家で読んでしまった文庫本。丁寧な描写のおかげでとてもきれいな話になっていると思う。登場人物が少ないおかげか、しっかりキャラの把握ができた。3巻で終わっているらしいのでさびしい。

伊坂幸太郎著「陽気なギャングが地球を回す」
まだ読んでなかったので読んでみた。キャラ立ちした4人が展開をぐいぐい引っ張って読ませるのでとても面白い。でも個人的には初期より今の作風の方が好き。

玩具堂著「子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき」
発売された時から気になっていて、やっと読めた一冊(表紙の仙波ちゃんがとても扇情的で好み)。視点をころころザッピングして進む形式がなかなか面白い。ただ「ゑ…?」の使用にいらっとくる点が多々あった。

斎王ことり著「マーメイド・オークション 伯爵が愛した人魚姫」
タイトル通りの話。ちゃんと設定を織り込んでいるのに情事が少なくて残念。著者はタイトルを気に入ってないらしいですが、じゃあどんなタイトルにする気だったんだろう…。
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