11月の文学酩酊日誌

11月の文学酩酊日誌
山本文緒著「結婚願望」。
いとこが見合いしたこともあって「結婚」が身近になってしまった。本文中の「なんでか分からないけど結婚して楽したいわあ」感がとても共感できてしまった。でもそれより著者の「結婚して離婚した」話のほうが気になったり。

国立歴史民族博物館編「異界談義」
その昔巫女さんは「渡り巫女」で、あちこち放浪する再に体で金を稼いだというのが衝撃的なトリビアでした。巫女=処女じゃないんですね。まあ、世界最古の商売は娼婦だって言うし(神様と更新するために体を売ったとか何とか)。

ヴィック・ド・ドンデ著「人魚伝説」
幼少の頃から実は私、人魚にエロスを感じていました。この本を読むと他にもエロスを感じていた人がいたことがわかってちょっぴり嬉しくなった。
あと、この本文中に出てきた安部公房の人魚の話が興味深い。読みたいな。

手塚治虫著「僕はマンガ家」
手塚治虫といえば、「スラムダンクの人気に嫉妬して、あんなスポーツマンガが!と悔し泣きした人」という話しか知らなかったのですが、自伝読むとずいぶんノイローゼで大変だったというのが分かりました。
それと男は好きな女が出来ると描いた女が全てその人に似るという説。私も絵描きの端くれです。涙ぐんでしまうほど分かる。

アラン・ビーズ&バーバラ・ビーズ著「話を聞かない男、地図が読めない女」
同じく「うそつき男と泣き虫女」
男脳・女脳チェックで160点でした。おお!ほぼ両方の思考が私にある!そして私は同性愛者じゃないことが判明しました。今日も元気に男好き!(BYこいつら100%伝説)男好きったら男好き!
それはさておきいろいろと男と女のことが分かった気がする。合間合間にアメリカンジョークみたいなのがはさんであってこれも面白い。

松岡圭祐著「ミッキーマウスの憂鬱」
ディズニーランドで働くことになった下っ端の人の話。上下関係とかややこしいところがあってイライラしたけれど、読んだあとはよかったです。しかしどこまでがフィクションだろ!
あと、ディズニーランドに行きたくなくなりました。

藤堂志津子著「別ればなし」
もう二度とこの人の本は読まない。主人公は男を甘く見すぎだと思う。

小川未明童話集「赤いろうそくと人魚・牛女」
人魚好きなので読めてよかったー。牛女は南海キャンディーズのしずちゃんをイメージしてしまいました。
「みなとについたくろんぼ」やら、「その女はおしでありました」など、差別表現という単語が多いのでびっくりした。でも大体の話は「人に優しくしましょう」「特にお母さんを大事にしましょう」というテーマ。童話だもの。優しくなりたいときに読みたい。
あと、作者が雪国のオッサンだったのでガッカリした。個人的に。

漫画で、北河トウタ著「若葉マリッジ」
立ち読みで終わらせるつもりだったんですが、話の展開に涙ぐんでしまったので買いました。家かえってぼろぼろ泣いた。
双子の姉の替え玉で新妻になった若葉と、旦那の尚太さんの恋愛話がすごいよかった。
愛あるセックスってええなあと泣いて、そのあとで私はいつまでこんなんなんやろと思ってまた泣いた。
アサダさんに勧めたら「テラオカさんはエロいのしかよまへんのやな」と鼻で笑われてしまいました。や、柔らかそうなおっぱいは別にええやないかっ…。

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