センセイ、好き


中学時代、1・2年と担任をしていた雛倉センセイを好きになりました。
そのときはただ、漠然とした意味であって、好きというよりも尊敬(何せセンセイだから)の感情に近かったと思います。
それでも友人いわく「センセイの前で声が高くなってる」等、よく言われました。
1年生の終わりのときに、センセイが結婚すると聞いて涙したのも事実です。
センセイが結婚していても、2年生時代は楽しかった。

突然ですがここでセンセイの人となりを説明しましょう。

センセイは「Drスランプ」に出てくるアラレちゃんの生みの親センベイ博士にそっくりでした。
因みに教科担任は理科。性格はいわゆる熱血教師で、それ故に好きな人、嫌いな人がはっきり出ていましたが、
私はとにかくセンセイが好きでした。

次は3年生。ひょっとすると3年連続雛倉センセイだったりして。
やん、何だか嬉しい。そうあってほしいな。
思った矢先にセンセイは転勤されてしまった。
こうして3年生時代は失意のどん底から始まったのです。

センセイがいなくなってからが、とてもつらかった。

学校も休みがちで、月に一回以上は必ず休んでいました。本当に楽しくなかった。
修学旅行はセンセイと行きたかった。
学校のどこを探してもいなくて寂しかった。
この時期に銀色夏生の「3ヶ月」という詩を読んで、
ああ、これは私の心境ではないかと酔っ払いもしました。
しかし今、こうして雛倉センセイを回想しても懐かしく思うだけで、あのときほどの胸の切なさがありません。
昔は思い出すだけで一分足らずに涙が出たもんだ。
多分、今は高校時代に惚れた太田垣センセイでいっぱいだからだろう、と思いつつ、今回はこの辺でおしまい。

補足「3ヶ月」
あなたに去られて三ヶ月、
電気を消しても
映画を見ても
何をしていても心はあなただった。

三ヶ月、三ヶ月。

私が三ヶ月の間にしたことは、

あなたを忘れないことだけだった(寺坂要訳)。



漢文ではありません、念のため。全文記載するのも何だかなー・・・と思ったんで・・・。

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