堕落論

*堕落論を読みました*<2005年1月30日>



坂口安吾「堕落論」読みました。
前々から読みたくて探していたところで、ようやく入手。

言ってること全てがなんだか痺れる。
収録の「恋愛論」に一番痺れました。
「孤独はふるさとだ。恋愛は、人生の花であります」素敵。

しかしこれはエッセイで、別に書評や論文でもなく、
「原子バクダンで百万人一瞬にたたきつぶしたって、
 たった一人の歯の痛みがとまらなきゃ、何が文明だい。バカヤロー!」とか
「俺はただこう思うんだよー。ねーねー」という感じもする。
あと、島崎藤村の文章よりも西行の歌よりも死にかけの宮沢賢治の描写した
「月」の方が素敵だろうが!小林ィ!と熱烈支持しているところも面白かった。

それにしてもやたら人の名前が出てくる。太宰治の話が個人的に嬉しい。
名前の件で最も多いのが平野謙。満載。
〜しかし流血の惨は、どうかな?平野君!ああ、戦争は野蛮だ!
戦争犯罪人を検索しようよ。平野君!(本文より抜粋)等。
よっぽど好きなんやな、ココロの友なんだな!

あと、年譜見てるとこの人の破天荒振りがよく分かる。
正直に言って好みです。好きです。この人見てると某氏を思い出します。新潟(石碑拝みたい!)に行きたいです。

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