アサダさんとオイラ。前編<遊んだ日→2002年9月19日>

昨夜、アサダさんからメールが届きました。
手紙ありがトンボ明日暇ですか?おいらの家来ませんか?京都旅行の話が聞きたいので♪ワガママですなフフまぁ無理にとは言いませんがね・・・(原文ママ)」
その前にアサダさんと私の関係を紹介しましょう。
彼女は私と
高校三年間クラスが一緒だった友人で、とにかく面白い話をしてくれるおしゃれな女の子です。厭世家の不思議少女(電波系)。
学校卒業以来連絡は取ってなかったのですが、とある日こんなお手紙が来ました。
「部屋片付けてたら寺坂さんのペーパーが出てきたのでお手紙書きました(要訳)」
アサダさんは非同人活動ですが私が漫画を書いているということをばらしたとき関心を持ってくれたのです。で、そのときにちょくちょくペーパーを渡していました。
そんなこんなでメールしたり手紙だしたりの関係。家に行くということはしたことがありませんでした。
だって彼女は市民で私は郡民だから。往復でいくらかかるやら。

話戻ってメール。
答えてオイラ「お宅訪問!?行きたい行きたい行きたいです!でもどの電車乗ればいいかわからないわ。教えてプリーズ」(原文ママ)

そういうわけで今日はアサダさんのお宅訪問をしてきました。
明日のアサダさんとオイラに続く。

アサダさんとオイラ。後編<書いた日→2002年9月20日>

「もしもしアサダさん?今姫路につきました」
「え!?早っ。10時ゆうてたやん」
「いやあ、お母さんが駅まで送ってくれたんよ〜。何駅で降りたらええのん?」
「××駅やけど・・・。10分でつくで」
「は〜。私さ、今日時計忘れてきた」
 ××駅到着。
「もしもしアサダさん?北口と南口どっちに降りたらええのん?」
「え〜!もうついたん!どっちやったかなぁ〜。う〜ん。南やと思うわ」
何分か経過。
「もしもしアサダさん?古林駐車場のあるところ?北沢××パーキングがあるところ?」
「そんなんいわれてもアタシ場所の名前なんか分からんわ!もうすぐつくから待っとって〜」
何分か経過。
アサダさんは黒のタンクトップの上に
こういう色のシャツを着て自転車の乗って颯爽と登場しました。
「久しぶりー!相変わらずお洒落さんやなあ。車に乗ってくるんか思った」
「うち車は一台しかないんや」
「手土産もってきたよ。お菓子やけど」
「えー、ほんまぁ?うち何もないで。お茶も冷えてへんし」
なんてことを話しながら自転車の後ろに乗せてもらってお宅訪問。
見渡す限り山が見えて成長した稲穂も見える。なんだかはじめて見る気がしない風景に秋を感じる。


「えらいディズニー色濃いなぁ」
部屋に入ると壁全部に色が変色して年季はいったミッキーマウスたちが壁に掛けられていました。
「なんかな、アタシの生まれた頃からおかんが勝手に飾ってんねん。何で?ってきいたらお母さんミッキーすきやもん!って」
あと、いたるところにおもちゃがおいてありました。フィギュアみたいなヤツとか。
「・・・・・・」
BGMに彼女のお気に入りのカリガリ(スペル忘れ)「ブルーフィルム」を。
「タイトル見ただけでどんな曲かわからんやろ?青ちん30いってんのにこんなはしゃいだりしてんねん。可愛い〜」
彼女の厭世家のルーツはどうやらビジュアル系バンドにあったようです。

「アサダさん、はよ死のうってまだおもっとるん?」
「ん〜。35歳やな」
「あかんで、そんなん。まあ私は38歳やけど」
「かわらへんやん!・・・でもまあ、アタシこんなに生きる思わんかったわ。小学生の頃には中学生なったら死ぬ、思ってたし」
「ふ〜ん・・・」
そんなこんなの会話をしつつ、一日が過ぎました。

「そういや、なんで私を呼んでくれたん?アサダさんいっぱいともだちおるやん」
「ん〜。バイトないし暇やったから」
「そっか。ありがとう。次うち来るか?」
「考えとくわ(笑)」
駅までまた自転車を二人乗りして送ってもらいました。彼女の両肩は柔らかかったです。
夕焼けに染まる畑はとても綺麗でした。
わからんまま完結。

 

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