不定期文学酩酊日誌

不定期文学酩酊日誌(3月末〜4月)

芦原すなお著「私家版青春デンデケデケデケ」。
いわゆるノーカット版。先に普通番を読んでいたので、どれだけ削っていたのかがよく分かった。
隠れたエピソードのせいか、白井がたまらなく格好いい(映画の浅野忠信は、確かに美少年。何で今ああなんでしょうね)。
不良に立ち向かったときの度胸と台詞、それとそのあとの涙!ああ!あと、ちっくんの大人の女とのドキドキ話もよかった。

東直己著「義八郎商店街」。
この人情派商店街の人々の描写はよかったのに、後半ファンタジーでがっかり。

香山暁子著、ミステリー作家朝比奈眠子シリーズ「眠り姫は駆け落ち演習中」「眠り姫は密室ロマンス中」。
眠子可愛いの一言に尽きる。レズの友人が出てきているところなんか、なかなか(何が)。

やなせたかし著「人生なんて夢だけど」。
自伝。こういう人は死んで欲しくないなあ。
「人生なんて夢だけど、夢の中にも夢はある」。の文が素敵でした。

司馬遼太郎著「一夜官女」。
全体的にはちょっとエロス。表題作の話からいきなりエロ。捧げもの(いけにえ)と称して神様代理と一夜過ごすとか、ものすごくよかった。
嫁の道楽での借金のせいで「銀五十!」と叫びながら相手の首を取る武士の話も面白かった。
戻る
inserted by FC2 system