文学酩酊日誌
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文学酩酊日誌<2007年1月20日>

群ようこ著「無印結婚物語」
結婚にまつわるいろんな話。嫁姑のドロドロやらはいっぺん味わってみたい気もあるけど、たぶん舌噛んで死にそうなぐらいつらいんだろうなー…。

図子慧著「閉じたる男の抱く花は」
タイトルがまず素敵。話の内容は行きずりの男に女にされちまったがために殺人事件に巻き込まれる、という話。
この人殺し疑惑のある男タキがたまらなくワイルド。そして正反対の男佐宗にも愛される主人公のポジションがうらやましい。それゆえ、あのラストは、切ない。濃厚でもあり、またとても乱暴な情事も好き。もっとその描写が読みたかったのす!文庫になってたらぜひ欲しい。

新堂冬樹著「僕の行く道」
主人公のママはパリへお勉強に行っている、はずなのに何でか日本にいることに気づき、母親探しの危険な冒険をする話。その道中で出会った人たちとの心のふれあい、母との対面の場面が大変よかった。自殺をしようとするおじいさんを助けるエピソードもいいけど、失恋したお姉さんを慰めた最初の話も好きです。

星野博美著「銭湯の女神」
エッセイ。よそと日本の日常の違いなど。大体そんな感じ。

酒見賢一著「後宮小説」
いやぁ面白かった。田舎娘銀河ちゃんの「夢の三色昼寝つき女王様になりたいな」話。王の后になって寵愛されるためみっちり女大学で性の手ほどきを勉強するとか、エロスを感じます。こんな設定なのにアニメにもなったそうで、一度見てみたい。

荒木比呂彦著「スティール・ボール・ラン」
10巻まで読了。何がなんだか分からない。それと、5部を読み直しました。名台詞はブチャラティが多かったのかー。

大塚英志、田島昭宇著「多重人格探偵サイコ」
6巻まで読了。最初の彼女四肢切断とかえぐくて痛くてつらい。でも気になる。しかし話はよく分からない。誰が誰なの?だけど気になる。

西岸良平著「三丁目の夕日 夕焼けの詩傑作集」
1と2を購入。淳之介のお母さん話(梅一輪)、いじめっこ勝ちゃんの話(うちのパパは世界一)など、読んだ後に切なくてやりきれない話が多かったです。実はもらわれっことかお母さんに会えないとか兄弟引き取られるとか、駆け落ち失敗とか。でもそんな話も好き。

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