文学酩酊日誌<2006年1月20日> 永倉萬治著「男はみんなギックリ腰」。 面白かった。救いがあって読んだあとすごく楽しかった。落ち込んでいたときに読んだのでなおさら。人生はポジティブに! ギックリ腰といえば高3のときの担任がこのせいでちょくちょく休んでいたなあ…。 この病気って、大変なんですね。 中原淳一著「しあわせの花束」。 嶽本野ばらがこの人の「それいゆ」をもじって「それいぬ」というエッセイ本を出していたので、それを読んでから気になっていたのでやっと読めました。 この人の「少女はいつも笑顔でいましょう」という話とか、ポリシーが絵に表れていて良かった。レトロポップってこういうことなのかなあ。 鈴木由美子著「オマタかおる」。 1巻は病院の待合で、2巻は立ち読みで。ヒロインの香がとにかくネガティブで美女なのに「私は人様に陰口叩かれてしまうようなダメな女なのおおおぉ〜!」と、後ろ向き。設定だけで面白い。 さらにデートの待ち合わせに切符かって、番号を「1794(いつもないてくるしんでゆく)」と解釈するくだりも面白かった。病院で読むんじゃなかった。 星新一著「気まぐれスターダスト」。 近未来の設定がとっぴ過ぎて「これは何でも溶かす銃」など、文章だけでものごっつい設定をつけているあたりは、ちょっぴりいただけない。インフレし過ぎですよ先生! でも収録してある「火星航路」は良かった。 火星へ行くあいだ暇だから、ラブレターを書く遊びをして二人が恋わずらいを抱くあたりはほんのりしていてほほえましい。火星に初めて書いた言葉が「スキ」「ボクモ」のところは涙ぐむほどよかった…。 |