文学酩酊日誌
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文学酩酊日誌<2006年8月7日、18日>
現代語学セミナー編(?)「別れの言葉辞典」
いろんな別れの名台詞と、この世への別れの言葉(遺言、臨終、引退など)がたくさん。
つくづくハイネとかゲーテって格好いい言葉作るなぁ。

新堂冬樹著「誰よりもつよく抱きしめて」
潔癖症の夫と8年間暮らせるか?
はっきり言ってムリだと思う。正直私も助平なのでそういうことも含めて。「抱きしめて!」な妻が最後変わるところがよかった。
潔癖症の夫に近づく横取り女(同じ潔癖症)が嫌でした。
この人の本は「吐きたいほど愛してる」で話が非道すぎたので読むの怖かったけど、救いがあってよかったです。途中からぼろぼろ泣いて読みました。妻に肩入れしすぎて。私はこれから恋愛話を読んでは好きな人への想いと重ねて一人泣きぬれるんでしょうか。どうしよう。

ゆうきりん著「オーパーツ・ラブ〜いけません!ファラオさま」
久しぶりに挿絵付きの小説。いわゆるライトノベル。エジプト女萌えー。
不条理なまでに主人公の設定が変なのでついていけません。キャッチコピー見たら「萌えエロ」って書いてあったのでがっくり。
調べたらずいぶんとシリーズで何冊も出ているみたいなので、あと二つ読んで考えます。多分止める。

高木のぶ子著「せつないカモメたち」
自殺と犯罪者にあこがれる痛いいじめられっこの中学生がうっとおしすぎる。
作中で主人公と、その中学生の父が昼間から情交するんですが、そのあとで父が「(娘は)死ねばいいのに」見たいな事を言い出すので、思わず同調してしまいました。話は結局巻き込まれた主人公が家族の絆と再生を見せられて負けたと言うか何と言うか。立場なしで哀れだ。

奥田英朗著「ガール」
30代OLが主人公の短編集。結婚して旦那より稼いでいる人もいれば結婚に焦ったり、バツイチになって働いたり。この本読むと男社会に吐き気がする。
それにしても働く女って格好いいなぁ。こうやってバイトで昼間しか働いてなくて無駄に若さを消費している自分って、何だ。職業に貴賎がなかろうと私は世間的にダメなんだ。
どうしよう、自分のこの先を考えると頭抱え込んでお先真っ暗になっちまうよ。負け組みとか言うやつに私は…。予備軍か…!かといって結婚!結婚!とは違う気がするなぁ。

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