文学酩酊日誌
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文学酩酊日誌<2006年4月15日、25日、5月22日>
池永陽著「ペダルの向こうへ」
よかったなぁ。この先生の話は本当心にしみる名台詞が多い。
話の筋は、交通事故で母さんが死んで義足になった引きこもりの息子・隆と、その日愛人と浮気していた旦那洋介パパが、自転車でこいで沖縄の宮古島まで骨壷を収めに行く話。
その先々で出会う人の話と、親子の心境変化の描写が秀逸。ラストがファンタジーだったけどよかった。沖縄の人って本当にこんなしゃべり方なんですかね。

荒木飛呂彦著「ジョジョの奇妙な冒険」20〜35巻(34巻は未読)+37、38巻の「山岸由花子はシンデレラにあこがれる」まで。
第三部完、四部かじりかけです。第三部、アブドゥル以外にも人死んでいくので読んでいてつらかった…。イギーが格好よかったし、ちびポルも可愛いけどDIO一味はまったく好きになれなかった。
四部は億康が突き抜けたあほで見ていて面白い。若干主人公置いてけぼりのような。それと寺坂は由花子さんを応援します。幸せになぁっ…!

中道風迅洞著「新編どどいつ入門」
現代どどいつより、古典どどいつのほうが私は好み。理由は粋だから。でもやせ我慢はつらすぎます…。みんな好きなんですが「客に惚れたは十露盤づくで 主に惚れたはけた外れ」とか面白かった。恋は計算じゃない、頭でするもんじゃない。

恒川光太郎著「夜市」
角川の日本ホラー小説対象受賞作。「ぼっけえ、きょうてえ」や「姉飼」も選ばれた賞の作品。才能と引き換えに弟を売った主人公が…!という話。
でもあんまり怖くなかったし、えげつないところもなかった。文章奇麗だけどぜんぜん涙が出なんだ。感受性が鈍くなったのかな…。
もう一話の「風の古道」もよかったです。友達が死ぬけど…。

高橋三千綱著「恋わずらい」
エロかった。主人公の無頼派作家が女たらしで、いろんな女とのそういう日々を書くというかなんと言うか。聖月の行方が気になる。それとどこまでが自伝なんだろう。

ここから5月
出久根達郎著「漱石先生の手紙」
手紙の解説本。それにしても夏目漱石の手紙は愛人とか浮気相手宛の手紙がないので非常にさわやかに読める。でも男の人相手の手紙は愛情にあふれすぎていてそういう方面の人向きにも思える。

甘詰留太著「年上ノ彼女」1、2巻
不覚にもまた立ち読みで泣いたエロ漫画。
トラウマがあって性的不能の努くんと謎の多い年上(でも見た目は年下)のアゲハさんの複雑な、でも愛っていいなぁというラブストーリー。
大の男が泣きながらの情事ってどうよと思ったりしますが、でも話がいいからやっぱりいい。3巻もいずれ手に入れねば。

大和田秀樹著「機動戦士ガンダムさん さいしょの巻」
買うつもりなかったのに、見つけたから対購入。ガンダムの知識あんまりないんですが面白かった。変人のシャアと突っ込みのララァと、思春期真っ盛りのアムロなど。
個人的に沖縄弁で会話するキャスバルにぃにぃがお気に入りです。なんくるないさー。すきすぎて池田秀一声が聞こえる。

井荻寿一著「霊能探偵ミコ 」12巻。完結。
長かったなぁ!ミコさんとカンロクのあの終わり方は不満ですが、終わってよかった。しかし何だか寂しい…。私もやっとこ成人したので、OVAが見てみたいです。

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